建築物の躯体に鉄製や鋼製の部材を用いる建築の工法・構造のことです。SはSteel(鉄)の略で、鉄骨構造とも呼ばれます。
用いる部材の厚さによって重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2つに分類されますが、いずれも鉄筋コンクリート造(RC造)と比較した場合、建設費は安価になることが多いです。木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用でき、柱のスパンが広く、柱の少ない大きな空間を造ることが可能になります。木造軸組工法と同様に柱、梁、筋交いを利用したブレース構造、柱と梁を完全に固定(剛接合)して筋交いを不要としたラーメン構造、小さな三角形を多数組み合わせたトラス構造などがあります。また、酸化による錆の発生の心配があるため、湿気の多い場所では十分な防錆処理をする必要があります。