物件情報を見ていると出てくる、不動産関連の専門用語。中にはちょっとわからないものもある。そんな人のために、用語解説を作りました。順次追加していく予定です。
マンションにおいて、上下2階にわたる住戸のことを「メゾネット」という。
上下に広い空間を確保し、一戸建てのような内部空間を作ることができる。
木造の場合=テラスハウス、タウンハウス等
不動産所有者の委託により、その所有する不動産の管理業務を行なう企業をいう。
管理業務の内容は、大きく分けて、設備の保守・点検、防火・警備など(作業の実施)、賃料や共益費の徴収、諸料金の支払いなど(経理事務)、テナントの募集、賃料の改定、修繕計画の立案など(経営的業務)がある。このように幅広い業務があり、そのための技術も多様であることから、その一部...
転勤者の留守宅を管理するサービスをいう(リロケーションサービス)。
通常、転勤者は留守宅を期間を限って賃貸することになるが、その賃貸に関する業務(賃借人の募集、賃貸契約の締結、賃料収受や修繕等、退去手続きなど)を代理・仲介することとなる。
また、特に外国への転勤者に対しては、留守宅管理に併せて、赴任に伴う各種サービスを提供する場合もあるが、それ...
媒介報酬(仲介報酬)とも。
宅地建物取引業者の媒介により、売買・交換・貸借が成立した場合に、宅地建物取引業者が媒介契約にもとづき、依頼者から受け取ることができる報酬のことです。
新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替えや新設などの改造工事を総称してリノベーションという。
リフォーム、リモデルなどとも。
既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。
家を借りる際に結ばれる契約形態のひとつ。定期借家契約は2年で契約したら2年後には確実に契約が終了する。貸す側はきちんと期間を区切ることで契約をコントロールすることができる。中途解約に関しては、床面積が200m2未満やむを得ない事情が発生た場合のみ借り主から解約の申し入れをすることができます。一般的に解約の申し入れの日から1ヶ月が経過すれば契約は終了...
建物等の賃貸契約において、一定期間賃料を無料とすることをいう。
賃料相場等への影響を避けながら実質的に賃料を割安にする手法であり、販売促進の方法の一つである。
主として事務所ビルの賃貸に際して採用されることがあるが、住宅賃貸においても採用する例が現れている。
建築物の躯体に鉄製や鋼製の部材を用いる建築の工法・構造のことです。SはSteel(鉄)の略で、鉄骨構造とも呼ばれます。
用いる部材の厚さによって重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2つに分類されますが、いずれも鉄筋コンクリート造(RC造)と比較した場合、建設費は安価になることが多いです。木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁...
UBとは、「Unit」と「Bath」を組み合わせた和製英語で、ユニットバスのことです。
あらかじめ天井・浴槽・床・壁などを工場で成型しておき、現場に搬入した後にそれらを組み立てる浴室のことをいいます。洗面台と浴室が一緒になったタイプを「2点ユニット」、トイレ・洗面台・浴室が一緒になったタイプを「3点ユニット」といいます。
PSとは、上下水道や、ガス管などの配管スペースのことです。パイプスペースやパイプシャフトともいいます。
キッチンや浴室、洗面室から出る雑排水と、トイレの汚水を分けて排水するため、ひとつの住戸に2ヶ所以上に分かれて設置されているのが一般的です。間取図などではPSと略され、メーターボックスと一緒に設置されている場合はMBPSと略す場合もあります。
メーターボックスとは、電気や水道、ガスのメーターを収納した場所のことをいいます。
外部の人間に検針されることが前提となっているため、玄関脇など住戸の外に作られます。マンションでは、専有部分ではなく共用部分となります。間取図ではMBと略されたり、パイプスペースの中にメーターボックスがある場合は、MBPSと略されることもあります。
WICとは英語のWalk-in closet(ウォークインクロゼット)の頭文字を取った略のこと。衣類を収納する為の大型収納のことで、歩いて入れるような広さをもつことからこう呼ばれます。
寝室の隣に設けられることが多く、更衣室として使われる場合もあります。間取り図では頭文字をとって、WICと表記されることもあります。
SRC造とは、鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete)の略で、鉄筋コンクリートに鉄骨を内蔵させた建築構造のことです。
RC造と比べると強度に優れているので、柱や梁を細くすることが可能となり、全体の重量を抑えることができます。そのため、7~25階程度の高層建築によく用いられますが、鉄骨造や、RC造と比べると建築コス...
RC造とは、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)の略で、柱や梁などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いたものをいいます。
圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を組み合わせているため、耐久性、耐震性、耐火性、遮音性に優れています。重量が比較的重いため、中高層の建物に多く見られる構造です。
PC工法とは、工場で製造された鉄筋コンクリート製の部材を使い、現場で組み立てて設置する工法です。
PCはprecast concrete(プレキャストコンクリート)の略語です。
PC部材には柱、梁、壁、床、屋根などがあり、いわば鉄筋コンクリート造のプレハブ工法のようなものです。一般的にコンクリートの建築物は、建設現場に木製の型枠を設置し、コンクリー...
ALCとは、autoclaved light weight concreteの略で、軽量気泡コンクリートのことです。
工場でセメントに発泡剤を加え、高温高圧の状態で養生することで製造されます。ALCは普通のコンクリートに比べると軽いので、これを屋根、床、外壁などに用いることで、建物全体を軽量化し、基礎や躯体のコストダウンが可能となります。また、遮...
軽量鉄骨とは、薄くて軽い鉄骨で建物の骨組をつくり、パネルを取り付けて屋根や壁、床とする工法のことです。
軽量鉄骨とは、厚さ6ミリ未満の鋼板を加工した鉄骨をいいます。
防錆処理を施した軽量鉄骨を柱・梁・筋交い、または壁パネルのフレームとして使用します。軽量鉄骨は熱に弱いため、外壁や屋根には熱に強いセラミックやALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートパ...
一般的に柱や梁などの主要な構造部分が木材でつくられた住宅のことをいいます。工法は主なものとして、木造軸組工法、2×4工法、2×6工法、木質パネル工法などがあります。構造耐力上主要な部分にシロアリ、腐朽に弱い材料を使っているため、耐久性を確保するために原則として地面から1メートル以内の木部には防腐・防蟻の措置をすることが定められています。
住宅等の建築物を支える骨組みのことです。
種別としては、木造、軽量鉄骨造、鉄骨造、ALC造、PC造、RC造、SRC造等がございます。
尺貫法による面積の単位。一辺が6尺(1間)の正方形の面積のことで、メートル法でいえば、1坪=約3.3平方メートルとなる。また1坪は2畳に相当する。
礼金とは、賃貸住宅契約時に、賃借人が家主に支払う一時金の一つです。
契約が終了しても通常、返還はされません。礼金は慣習によるもので、法律的な根拠はありません。また金額の基準も地域差が濃厚で、関東では家賃の1~2ヶ月分が多く見られます。最近は、家主が空室を防ぎたい等の理由により、礼金を徴収しない賃貸物件もあります。
賃貸契約を締結する際には発生する。賃料不払いや部屋の破損の損害賠償といった担保機能が含まれる。従って、賃借人に落ち度がなければ、明け渡し時に返還される。
マンションやアパートを賃貸する際の費用の1つ。公共スペースの機能や形態を保持するために必要な費用、たとえば光熱費や清掃作業などにあてられる。共益費という場合もある。
分譲マンション等で、区分所有者が完全に自分個人の所有物として扱える専有部分(部屋の内側)の面積を専有面積といいます。
これには、玄関ポーチやバルコニーなどの面積は含まれません。
専有面積の計算方法には、内法面積(うちのりめんせき)と壁芯面積(へきしんめんせき)の2種類があります。
内法面積は、実際に使用可能な壁の内側だけの面積のことをいい、壁芯...
浴槽に入れたお湯が冷めてきた時、もう一度沸かし直せる機能のことをいいます。
家族が多く、入浴時間がまちまちの家庭などは、この機能があると便利です。お風呂を沸かした翌日、浴槽に残っている水を使ってもう一度入浴しようとする時にも、この機能が役立ちます。
以前は高温差し湯機能のみでしたが、最近では、お湯が冷めたり、水位が下がったりすると感知して、自動...
特別の条件を伴った契約をすることをいう。
原則として契約条件の定め方は自由であるから、どのような条件が特別であるかについては判断の幅があるが、一般的な条件とは異なる利益を伴うものをさすと理解されている。
ただし、強行規定(法令によって当事者の合意如何にかかわらず適用される規定)に反する条件は当事者が合意しても無効である。
石綿(せきめん・いしわた)のこと。
繊維質であるため紡績することができる。また、耐久力があり、溶融点が1,300度程度と高く、熱絶縁性が大きく、耐薬品性も大きいなど、安価で優れた性質を持つため、さまざまな用途に使用されてきた。建築素材としても、断熱材、保温材、耐火材として大量に利用された。
しかし、石綿の繊維を肺に吸入すると、肺がんや中皮腫の原...
地震の際に建物が安全であるために備えていなければならない構造上の技術的基準。建築基準法によって定められている。
耐震基準の考え方は1924(大正13)年に導入され、1950(昭和25)年の建築基準法施行時に従来よりも強化した基準として法定された。これを「旧耐震基準」という。その後、1981(昭和56)年6月1日からは、旧耐震基準を大幅に強化した基...
媒介契約の一つの類型。
一般媒介契約とは、次の1.および2.の特徴を持つ媒介契約のことである。
1.依頼者(すなわち売主等のこと)が「依頼した宅地建物取引業者」以外の「他の宅地建物取引業者」に重ねて媒介を依頼することが原則的に自由である。
2.依頼者自身が、自分の力で取引の相手を発見し、直接契約することが原則的に自由である。
なお、依頼者が、「...
宅地または建物の売買または交換の媒介の契約(媒介契約)であって、媒介の依頼者が他の宅地建物取引業者に重ねて売買または交換の媒介または代理を依頼することを禁ずる媒介契約をいう。
この契約の有効期間は、3月を超えることができないとされている(契約期間の更新は可能)。
専任媒介契約を締結した場合には、宅地建物取引業者は、契約の相手方を探索するため、7...
取引上において一般的・客観的に要求される程度の注意をしなければならないという注意義務のこと。
すべての取引においてこの注意義務が要求されるものではなく、この注意義務が要求される取引の種類は限られている。
1.善管注意義務の意味
善管注意義務とは、正確には「善良なる管理者の注意義務」のことであり、民法第400条の条文に由来する。
民法第400条で...
IHとは、Induction Heaterの頭文字を取ったもので、「電磁誘導加熱器」という意味である。
IHクッキングヒーターは、トッププレート(結晶化ガラスなどの板)の下に、磁力発生用コイルを敷いたものである。
トッププレート上に鉄製の鍋を置いた状態でコイルに電流を流すと、電磁誘導により鍋底に電気抵抗が生じ、電気抵抗により鍋底が加熱される。
...
ニクロム線を発熱・発光させ、その放射熱により加熱を行なう調理用ヒーターのこと。
最近は、発光までの時間が数秒という立ち上がりの極めて早いタイプが開発されており、これはクイックラジエントヒーターと呼ばれている。
ただしクイックラジエントヒーターでは、土鍋、ガラス鍋、ホーロー鍋などは使用することができない(超耐熱ガラス鍋・耐熱ホーロー鍋は使用できる...
一つの不動産取引を複数の不動産会社が媒介することをいう。売り手と買い手をそれぞれ紹介し合う場合のほか、売買や賃貸借の依頼情報を共有して業務に活用する場合、代理店などによって一体的に媒介業務を行なう場合なども共同媒介である。
大規模に店舗を展開している不動産会社は別として、一般的には、不動産取引の媒介は共同で実施する場合が多い。不動産取引を媒介する...
車を機械で移動して立体的に駐車する設備。
機械式駐車場の方式には、車を移動する方法に応じて、上下移動のみの方法(昇降式、地下を使うときにはピット式ともいう)、上下左右に移動する方法(昇降横行式、パズル式ともいわれる)などがある。
高密度に駐車できるほか、下段の駐車スペースは風雨にさらされにくいなどとされている。一方、車の出し入れに時間を要する、...
企業の一会計期間におけるキャッシュ・フロー(現金の出入り)の状況を明らかにする書類をいう。
英語でCash Flow Statementといわれることから、CS(またはC/S)と略されることもある。
損益計算書は、営業収益(売上高)や費用は取引が行なわれた時点で計上すること(発生主義)、設備費用を減価償却により複数年度にわたって計上することから...
給与所得者が雇用者から受ける給料、賞与等の支払額の総額のこと。この額は、源泉徴収票の「支払金額」の欄に記載されている。
なお、雇用者から受ける金銭であっても、通勤手当(月額10万円まで)、旅費などは、給与収入から除外されている。
債務者に給付義務を強制的に履行させる手続きのことを「強制執行」という。
強制執行を行なうには、公的機関が作成した確定判決などの文書(債務名義)が必要であり、またその債務名義に「執行文」が記載されていることが必要である。
強制執行は、金銭執行と非金銭執行に分類される。
金銭執行とは、債務者の財産を差し押さえて(さらには競売により換価して)、金銭を...
法律(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律)に基づく準則に従って設立された社団法人をいう。
従うべき主な準則は、
1)目的、社員資格の得喪に関する規定などを定めた定款を作成すること
2)定款中に、社員に剰余金又は残余財産の分配を受ける権利を与える旨の定めが無いこと
3)社員総会その他の機関を一定の手続きによって設置・運営すること(社員総会及...
死者の有した財産上の一切の権利義務を、特定の者が包括的に承継することをいう。
相続は、死亡のみによって、意思表示を要せず一方的に開始される。ただし、遺言により相続の財産処分について生前に意思を明らかにし、相続に反映させることができるが、この場合には、遺留分の制約がある。
財産の継承者(相続人)は、1.子・直系尊属・兄弟姉妹がこの順で先順位の者が...
スパンとは間隔、間(ま)のこと。柱や壁の間隔を広く取ることができれば、光や風を室内に取り込みやすくすることができる。従来は1間からせいぜい2間程度の開口部だったが、3間以上ある全面開口も可能になり、南面する部屋に採用するケースが多く見られるようになった。これにより部屋の開放感も増すことになる。
一般的に70平方メートル程度の住戸で窓のある開口部の...
宅地の価額がおおむね同一と認められる一連の宅地が面している路線(公衆が通行する道路のこと)について、その路線に面する宅地の1平方メートル当たりの価額を1,000円単位で表示したものを「路線価」という。
宅地の価格水準が基本的にはその宅地が面する道路によって決定されるという発想にもとづいて、宅地の価格水準を道路ごとに表示したものと考えることができる...
保証人(債務者が債務を履行しない場合に、その債務を債務者に代わって履行する義務を負う人)のうち、債務者とまったく同じ義務を負う保証人をいう。
通常の保証人には、催告の抗弁権(債務の履行を請求されたときに、まず主たる債務者に催告をなすべき旨を請求する権利)および検索の抗弁権(債務者の財産について執行するまで自己の保証債務の履行を拒むことができる権利...
不動産の賃貸借条件を一覧表にしたものをいう。
部屋・賃貸スペース別に、家賃・敷金等、契約日・契約期間等の契約条件が記されている他、賃借人の属性が記載されていることも多い。
その形式は区々であるが、賃貸不動産の調査・評価に当たって活用されている。
商業用不動産の賃貸を支援する業務をいう。賃貸借取引の仲介だけでなく、店舗・事務所の立地動向調査(マーケティング)、テナントの構成や賃貸条件の設計・調整など、賃貸収益性を確保するためのサービス業務を含む仕事である。
リーシングと似た業務としてプロパティマネジメントがある。リーシングは不動産仲介に重点を置いた業務であるが、プロパティマネジメントは不動...
不動産投資信託のこと。「Real Estate Investment Trust」の頭文字を並べて「REIT」(リート)と呼ばれている。
不動産投資信託(リート)は、もともと1960年にアメリカで生まれた金融商品である。不動産投資信託(リート)の基本的な仕組みは、多数の投資家から資金を集め、不動産投資信託を運営する「投資法人」がその資金を不動産(...
都市機能を維持し日常生活を営むために必須の設備をいう。
電気・ガス・水道等、通信設備、人の移動・物流手段などがこれに当たる。大きな自然災害が発生した場合に、被災者の生活を支えるために最優先で確保すべき設備であるとされ、阪神・淡路大震災以降、よく使用されるようになった言葉である。